母の様子を見に行ってきた帰り道、いつも通る国道245号線ではなく海側に並行して通る道道28号線を通った。普通の農村にありがちな廃墟が全く見当たらずみんな新しい家が点々と続く。やがて学校が見えたが廃校になっている。学校の規模から推測すると人口がけっこう居たことになる。急に人口が減って、残っている家は新しいとは何か変だ。海岸なら津波で破壊されて、地元に残った人が家を建てたと考えられるがこんな内陸ではありえない。さらに進むとダムが見えた。当別ダム。出会ったおばちゃんに聞いてみた。ダムが出来てみんな出て行ったと言う。残った人は立ち退きの保証金で新築したと言う。ダムが出来て村がなくなったという事例はよく耳にする。この地域もそうなのかと複雑な気持ちになった。その後は日本海に出て浜益・雄冬・増毛を回って帰ってきた。いつも通る道を一本外れただけで、まったく違う世界が見えた。これから時々まだ走ったことがない道を走ってみようかと思う。