その夜は大船渡市の海岸にあるホテルに泊まったのだが、そこのご主人と立ち話をした時に、やはり小さい頃じいさんたちから何回も聞かされた津波が来た時の避難に関しての教えが窮地を救ったと聞かされて、何百年も前から言い伝えられたきた教えの重要さが身にしみた。陸前高田に入ると巨大な人工物の迫力に圧倒された。街全体をかさ上げするのだろうか、山から土を運び出す方法がどこの地域もトラックで運搬していたのだがここは違った。あまりにも大量の土砂を運搬するのでトラックでは間に合わないのだろう、巨大なベルトコンベアーが街中に設置されて異様な景観になっている。復旧工事に水をさすつもりは無いが、街をかさ上げするために、どれだけの山をつぶして土砂を敷き詰めるのだろうか。考えさせられる。