お昼は増毛に移住してきた人が親方の計らいで営業を始めたラーメン店でラーメンを注文。昨年も何回か食事をした店だ。冬は客が激減する。とても喜んでくれた。食事が終って帰ろうとすると発泡スチロールの小箱をくれた。中にはカニとタコ足が入っている。驚いて辞退するが「昨日漁師が水揚げしてすぐにゆでて頂いたものですから」と笑って言う。固辞するも結局は頂いてしまう事になった。この若い男女は地域にとけ込んで漁師から可愛がられる存在になっている事がわかった。親方の話によると増毛に移住してくる人の多くは苦労して生きてきた人が多いという。彼らもまた同じような境遇らしい。この店はラーメン店ではあるが、テーブルには時々お菓子などが置いてあって、自由にどうぞという。店員と客と言う関係よりは仲間、家族のような雰囲気がある。これらの菓子類は誰かが置いて行くのだそうだ。頂いたものはみんなで分け合うと言う考えで誰にでもどうぞと勧める。それが実に自然で自分だけがという考えは持っていない。親方がそうなのでこの雰囲気が出来上がったのかもしれない。人情豊かな環境で贅沢は出来なくても人間としての心は満たされている。笑顔がとても美しい彼らに乾杯。