例年であればもう何回か行っている増毛だが年が明けてから1回も行っていない。やっと今日行く事が出来た。久しぶりに見る海は冬の海とは思えない穏やかな静けさで美しかった。ボートは雪の重みに耐えて頑張っていた。スコップで雪を下ろしてからスノーモービルの修理をしていた親方と雑談。彼は測量の荷物や人間の運搬を頼まれて悪天候でもどんな山奥でもスノーモービルで走り回る経験を持つ。大雪で道路が寸断されても冬山で登山者が遭難してもスノーモービルなら相当な確率で救助できると言っていた。今回のように孤立集落が出来ても医薬品や食料などソリに積んで届ける事など簡単にできるとも言っていた。では行政や救助隊はスノーモービルを使わないのかと聞いてみると、とんでもない呆れ返る事実を聞かされた。冬山で登山者が遭難した時、自主的にスノーモービルの愛好者たちが10数台待機していつでも依頼があれば救助に行く準備をしていたが、今回はスノーモービルは使わないからと最後まで出動要請が無かったそうです。一刻を争う緊急状態なので入山する許可を申請したがそれも却下されたと言う。その他ここでは長くなりすぎて書ききれない多くの不合理な実例を聞かされた。彼らは心から救助をしようとしていないとしか思えない言動が多々あるらしい。メンツだの閥だのが優先される世界。いやあ嘘かと思うような話。ため息が出たよ。
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