あの子は元気で年を越したかなあ、と思い出に出て来る人たちの多くは私の頭の中ではまだ中学生のままの姿である。年賀状やメールを見て元気な情報を受け取るのは心が晴れる。今年も赤ちゃんが生まれたとの嬉しそうな活字が躍る。おめでとう。昔の思い出を懐かしんでひとりでもの思いに耽る。歳を取った証拠かなあと思いつつ出会いと別れを繰り返して来たたくさんの思い出に浸り正月を過ごす。懐かしいなあ。外は一面の銀世界。２階の植物の部屋に入ると「花月」通称「金のなる木」の花が満開だ。春はまだまだだが植物たちは日照時間がだんだん長くなっている事に気づいている。気分は春だ。
娘のご主人に、北海道ではなぜ31日にお節料理を食べるのかと聞かれて良く分からなかった。さらに正月にクジラ汁を食べていた習慣の理由も訪ねられたが分からなかった。それが今朝の新聞に載っているのを見つけて一挙に解決した。「クジラが来るとニシンが岸に寄ってくる」と言われてクジラは漁の神としてあがめられ縁起ものであったという。それで正月に大漁への願いを込めて作られたのだという。私が子どもの頃は必ず正月にはクジラ汁を食べた。私達は特に漁師とは関係が無かったけれどその習慣が行き渡っていたと言うことなのだろう。お節の件は、北海道と東北の一部での習慣だが正月ではなく大晦日にお節などのご馳走を食べる。旧暦時代は日が暮れると新しい1日が始まると考えられ、31日の日没後は1日の朝に当たるそうで農村や漁村の多い北海道では古くからの習わしが残っているとのこと。ああすっきりした。
仙台行きのフェリーの中で見た「コンサート」という映画の話を娘にしたらそのような映画に興味があるのなら「ブラス」と言う映画もあるよ、と言われてさっそく「アマゾン」で購入しようとしたらパスワードが忘れてそのままになっていた。新聞のテレビ欄を見ていたら2日の深夜に映画「ブラス」が放映されるのを見つけた。何というタイミングだろう。さっそく予約録画をした。すべてが私のために協力してくれているように感じた。今年は良い年になりそうな気配。
2011年最後の日は久しぶりに朝から青空。風も無くとても穏やかな日。妻と二人ののんびりした生活が激変した年、ボケている暇がないほど多くの新しい出来事に対応し続けた年、この特筆すべき年も穏やかな１日で締めくくる事が出来た。人生何が起きるかわからないとはよく言ったものだ。未だ健康で居られる事に深く感謝して新しい年を迎える。
今季は本当によく雪が降る。今日も除雪機の出動。昨年のメモを見ると雪が降らない雪が降らないと言う言葉が目につく。今年は「よく降る」に変わった。今のところ除雪は苦にならないが、体力が衰えていくと難儀に感じるのだろうと想像しながらせっせと除雪に励んでいる。正月の買物に行って来たがさすがに何処も賑やかで平日とは違う。今年はサケの漁獲量が少ないと言っていたが小さなスーパーではサケが売り切れてほとんど無くなっていた。多くの買い物客の袋から長いゴボウがはみ出している。正月の料理にゴボウは無くてはならない食材だと言う事がよくわかる。明日は31日。どうもそんな感じがしない。
本日突然に増毛行き決行。予報を見ると今日は午前中曇りらしい。諦めようと思っていたが何とか日程をやり繰りして行って来た。暴風雪が続いているので雪崩が危険なので峠を越す道ではなく10km遠回りだが幹線道路を使って留萌周りで行く予定で出発。ところが今日は路面が滑って滑って国道12号線もみなさんのろのろ運転で時速30kmくらいで走る。いくら安全運転でも30kmはないだろうと思うがみなさん極端に慎重運転。幹線道路は車の往来が多いので特につるつる路面になる。このまま留萌周りはあまりにも遅くなるし滑るので事故の可能性が大きいと判断して、圧雪状態で除雪環境も整っていて車も少なくて走りやすい峠越えのコースに変更した。ただし吹雪になると危険で落雪の危険も伴うが今日の予報を信じると問題はないだろうなどと勝手に都合よく理屈を付けて途中から変更した。12号線を抜けると予想通りに快適に走行できて。街中と違って純白の奇麗な雪原を走るのは気持ちがいい。
夏の走行時間より40分も遅く増毛に到着。午後から天気が崩れると言うので着いてすぐにボートの雪下ろしを始めた。完全防寒着を準備して行ったがマイナス2℃と暖かくて作業の途中で汗が出てくるほどだった。結局防寒着は使う必要も無く終了。今年の留萌、増毛は豪雪で暴風雪も連続して続き、最近では珍しい気候だと行っていた。確かにここ２・３年に比べるとボートの上の雪は多かった。
親方と少々雑談をして天気が変わらないうちに引き上げて来た。これで今年の予定はすべて終了。明日はまた荒れるそうだ。
年内に増毛に行く予定だったが留萌、増毛地域は暴風雪が続いていて怖くて行けないでいる。あと５日で今年も終わるが天気が回復する気配がない。親方に届けるつもりで用意した品物も年が明けてからになりそうだ。30日31日も荒れると言う予報で帰省して来る人たちも可哀想だ。留萌だけでなく他の道内も荒れた天候で苦労している。旭川も雪が多いが他の地域に比べると文句は言えないくらいの量で済んでいる。幸せと言うべきか。久しぶりでテレビの「物まね」の番組を見た。昔好きな番組でよく見ていた。絶妙な物まねをみるとさすがプロだと感心して見ていた。それが徐々にばか騒ぎが多くなって見る機会が減り最近は見なくなっていた。久しぶりにどのような番組になったのだろうと見た訳だが、ばか騒ぎがエスカレートして私が期待する内容ではなかった。がっかりすると同時に自分の感覚は完全に時代遅れなのかという感じを強くした。それでもいつまでも「時代遅れの親父」でいようと思った。
原発事故調査委員会の中間報告を見て溜め息しか出なかった。むなしい。
忙しい期間がやっと終了。只でさえ忙しいのに降雪が多くて除雪作業の時間も必要でまたまた読み残しの本が増えた。読みきれない月刊紙は購読を辞めようかとも思う。まあ年末が近づいたところでひと息つける状態に戻ったのでやれやれだ。斜め読みで終わっていた新聞もじっくり読むことが出来る。毎年のことだが12月も半ばを過ぎるとテレビはさらに面白くなくなる。つまらない番組もさらに大型化してくる。テレビは視聴率で決めるから私がつまらないと思っている番組は人気があるのだろうと思うが、私にはわからない。まあニュースと天気予報があればいいか。
道新の11面にエッセイスト「飛鳥圭介」氏の「おじさん図鑑」が連載されている。とこどき私と似たような感覚で私の代弁をしてくれる。思わず「私と同じだあ」と呟いてしまう。さすが「おじさん」だ。原稿用紙一枚程度の長さだが洒落と風刺が効いていてうまいと思う。彼のような文書を書きたいなあと思う。
今日は予報の通り荒れている。旭川では珍しいくらいの強風だ。昨日は12月では珍しい冷温でさすがに寒かった。旭川ではマイナス20.3℃、近郊の江丹別ではなんとマイナス28℃を記録した。空気感がぜんぜん違う。群馬県から来た人がテレビでコメントしていたが、肌が痛く感じるといっていた。ここに住んでいる私もそう感じる。それでもダイヤモンドダストがキラキラと輝き実に美しい。
そして今日は暴風雪だ。この極端な変化は最近の気象状況の特徴を表している。テレビやラジオでは願いもむなしく事故の速報が多い。暴風雪の中で事故に遭遇したら寒さも重なって対応がさらに厳しくなる。人事ながら心配だ。
10月に行ってきた仙台の若林地区の中学校に旭川の中学校からメッセージ入りのハンドタオルと応援旗が送られてきたと連絡が入った。タオルは生徒全員に配ったそうでとても喜んでいた。私も嬉しい。
連日北海道では高速道路で事故が起きている。今日も深川・鷹栖間で事故が起きた。事故の原因は書いていないが多分追突だと思う。急用で急ぐ場合をのぞいて冬の高速道路は使わない方がいいと思う。やむおえず使うときは高速道路とは思わないで車間距離は十分過ぎるほどとって前方の車に近づかない事を肝に銘じてゆっくり走るしか無い。ゆっくり走っても信号は無いし街中もないから一般道路よりは早く目的地に着くはずだ。連日の事故も通行止めになっただけで死亡事故になっていないのが幸いだが、明日からまた吹雪くとの予報が出た。事故が無いことを祈る。
北海道新幹線の延長が沿線市町村の同意をえて着工に着手する可能性が出来た。最後まで反対していた函館が苦渋の同意決断。道との約束を反古にされて不信感が大く延伸に反対していたのだ。それはそうだろう。新幹線の駅を函館に作ると約束して始まったのに函館新駅は出来無かったのだから。新駅を作るために駅周辺を開発しはじめてそれが途中で頓挫。どうしてくれると文句を言いたくなるのは当たり前だ。しかも新幹線が出来ても函館は何ら恩恵を受けない。むしろ客が減少して廃れていく可能性の方が大なのだ。今回の問題も他の市町村が賛成して函館のみが反対して新幹線が出来無ければ函館市が悪者になってしまう。新幹線は結局は札幌のために作るようなもので北海道に過疎地がますます増えていくことが目に見えている。道民の税金を札幌のために使っていいはずが無いのに。
特に仕事をしているわけではないが忙しい。とにかく忙しい。ストレスが溜まる理由ではないが、辛い理由でもないが、嫌な理由でも勿論ないが兎に角忙しい。新聞を読む暇もない。それなのに寝るのは12時近くになってしまう。朝起きるのは7時前だ。こんなに自分の時間が取れないのは珍しい。そんな日が続いてるうちに民主党は公約を意地になって破棄しようとしているかのように公約違反を続ける。マニフェストであれだけはっきり言っておきながら平気で八ッ場ダムの建設を決めようとしているそうだ。これほど約束を堂々と破り続ける人たちも珍しい。公務員宿舎が問題になっているのに札幌で90億円かけて宿舎ができあがり相場の半額以下で入居が始まった。原発関連では原発事故の収束宣言が発表された。実際に目視ができない状態なのに測定数値だけを根拠に収束したとは驚きを超えて呆れてしまう。冷温停止ではなく「冷温停止状態」などという表現をつくって曖昧にして誤魔化そうとする知恵だけは健在らしい。日本人は素晴らしいと思うが政治家が足を引っ張らなければいい国になるだろうなと思う。まとめて新聞を読むとなさけない記事ばかりが記憶に残ってしまうのでつい愚痴を言ってしまった。明日も冷えるそうだ。マイナス14℃の予想。