エレクトーンを分解し始めて驚いた。何から何まで実に丁寧に作ってある。壊れたら新しい商品を買った方がいいという現在の大量生産を主とした商品からは想像がつかないほど頑丈で部品を止めているネジも多くそう簡単には壊れないように作ってある。30年前だから日本の技術が世界でもトップに評価されて真似していた時代から真似される時代に移っていく絶頂期にあったのだから本物の作品だったのだろう。これは雑に壊すのは作った人に失礼と感じて、ネジ1本1本丁寧に電動ドライバーで外すことにした。そして電子基板、プラスチック、金属、木材と種分けをした。プラスチックと金属は資源ゴミに出して木材は使える大きさのものは使って、あとは細かく切って薪ストーブで燃やす。電子基板はどのように処理するか電話で確認して指示に従うことにした。徹底して再利用できるものは再利用するつもりになった。エレクトーンの側面の板は綺麗に漆塗りのように光沢があって燃やすのはもったいないので、孫の小さな滑り台を作ることにした。分解が終了して気がつくとドライバーを握る時間が長すぎたのか右手の指の節々が痛くて暫くは指がまっすぐ伸びなかった。膨大な量のネジの山を見ると指の痛さに納得した。技術国日本を懐かしみながらの楽しく集中した1日だった。
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