サラリーマンの夫が暗い部屋の中で妻の背中に向かって「何が問題なんだ。俺の何が問題なんだ」という。すかさずナレーターが「窓が問題なんです」とか何とか言う。このようなコマーシャルを見た。夫婦間の深刻な問題を提示してその原因を誰も予想しないような要因に置き換えて意外性を強調する。このような手法は昔からごく一般的に用いられる。だから特にどうと言うことはないのだろうが、私は非常に不愉快に感じる。夫婦間、あるいは家族間の不仲を強調してCMの題材とする。他社にも見受けられる。私には冗句に聞こえない。笑って見過ごす感性を持ち合わせていない。このCMを作った人の感性を疑う。歯科医院に行く途中、そのCMを流している企業の横を通る。それだけで腹が立つ。そう感じる自分を心理学的に分析してみると、いくつかの要因が思い当たる。自己分析の不思議な感覚を味わう。
今日、写真展を観に、あるギャラリーに行って来た。そこで会った知人と雑談して来た。彼は写真の素晴らしさを多くの人に伝えるべく、常にアイディアを考えている。デジタル写真が主流になりつつある現状の中で、フイルムによる白黒写真の普及のための模索をしているという。彼は病気と闘いながらも意欲的だ。私はというと、だんだん写真に関わるエネルギーが消えていく気配を感じる。帰りに何故か「たい焼き」を食べたくなって妻の分と2個買って来た。もちろん中身はクリーム。家に着くと、妻がニコニコして何やらお皿にのせてコーヒーを湧かしている。山梨から貰って来た、まだ熟れていない「柿」が完熟したのだ。たい焼きとコーヒーと完熟柿、いやあ〜美味かった。
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