例年素通りしている釜石だが今回は1泊してみた。震災で打撃を受けてまだ避難生活をしている人たちが仮設の食堂街を運営しているというので行ってみた。休日で休んでいる店が多くて和食専門店が無かったので、居酒屋に入って夕食をとる事にした。「お酒は飲めないのですが食事だけでもいいですか」と聞くと店のおばさんは気にしたのか、食事らしい食事はできないのですが、と言った。私は1品料理でも十分なのだが「そうですか」と言ってしまった。おばさんは申し訳なさそうにレストランを紹介してくれた。お互いに変な気遣いをしたようで結局、他店を探す事になった。仮設の食堂街には鹿が居て私たちが近づいても逃げようとしない。おばさん曰く「いつもいるの」鹿は自分の住処だと思っているらしい。私は和食が好きなので紹介してくれたお店には行かず、適当に車を走らせて和食店の看板を探した。あった。「釜飯」の看板。さっそく入って夕食、のつもりが、なんと釜飯は予約制だって。がっかりしたが焼き魚定食を注文。老舗のお店らしく繁盛していいる。値段も高い。焼き魚定食が出来上がってみると信じられない貧素な料理。がっかりしたが食べ物で文句を言いたくないのでありがたく頂く。茶碗に入ったご飯が昔懐かしい「めっこ飯」。今時こんなのあるの?いやあ驚くしかない。なんでこのお店がお客がたくさん集まるのだろう。
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