何もしたくなくなるような暑さが和らいで、庭の作業も平常に戻った。草取りをしながら冬支度の要領を確認する。そのうちに、私が居なくなったら残った人が困らない程度の庭はどうすれば良いかなどと考えが広がっていく。庭の畑以外の空間をアスファルトにすれば管理は楽だが、何か私には味気なく冷たい環境に感じる。かといって草が伸びたら誰が草取りをするのか。若い者は仕事で忙しくそのような暇はない。やっぱりアスファルトか・・・などと考えていると、妻がコーヒーを持って出てきてリンゴを見つけた。観賞用のリンゴの木で今年も花が咲いたが、リンゴは食べて美味しいものではないので私が虫に食われたところを取って、酸っぱい味を楽しんでいるだけだった。それが突然、「ジャムにしてみようか」と妻が言った。消毒はしていないので虫が食べたものが多い。それでも虫が食べた部分は包丁で丁寧に除去して作ってしまった。完全無農薬。酸味が絶妙で想像以上の美味しいジャムが出来た。
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