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石巻にも行ってみたが普通に走っていると何事も無かったかのような町並みだが所々に震災の傷跡がまだ残っていた。特に破損された車の残骸が山積みになっている箇所はあらためて破壊力の凄まじさを思い出させてくれる。復旧まだまだとの印象を受ける。
石巻と言えば、漫画家「石森章太郎」の街、駅には彼の代表作「サイボーグ００９」の登場人物の人形が飾ってある。石森章太郎記念館までの道並みにも漫画の登場人物が飾ってある。運悪く記念館は休刊日だったが駅から町並みを散歩してみようと思った。行ってみると駅には「復興元年」と言うのぼりが立ててあってその意気込みが感じられた。しかし町並みはシャッターを閉めている所が多くてさらに漫画の登場人物はまばらに置いてあって寂しい限り。この日は電車も止まるほど風が強く歩くのも難儀するほどで寂しさに追い打ちをかけるようで草々に引き上げざるを得なかった。まだまだ復旧は始まったばかりなので仕方が無いが、早く賑わいを取り戻して欲しいと願うばかり。
という事で仙台の続きだが、雪上車に乗った後に前回宮城に来たときに訪れた「閖上地区」に行ってみた。１年以上経過した閖上地区がどの程度復旧したのか確かめたかった。シンボルになっている「日和山」に登ってみると中央に新しい碑が建立されていた。小さな山の上から見た光景はポツポツと作業場や倉庫などが新設、建て直しが見えるだけで１年３か月前と殆ど同じ。広大な破壊されたままの広大な空間は枯れて茶色になった雑草が増殖して津波で流された家の土台も覆い隠されている場所が多く、まさに不毛の地の印象を受けた。ここは放射能で汚染されて立ち入り制限されている訳でもないのに復旧がほとんど進んでいない印象を受ける。ここに住んでいた人の苦悩の声が聞こえてくるようだ。巨額の復興予算は何処に使われているのだろう。閖上小学校の生徒が植樹した桜の木はしっかりと山の上で根付いていた。
息子の家族が旭川の冬祭りを見に来た。冬祭りの会場で遊んで、翌日はスキーに乗りたいというのでサンバレー（旧名）スキー場に行って初乗りさせた。子どもの対応力には驚くばかり。予想以上に早く上達した。夕方から層雲峡の「氷瀑まつり」を見に行って氷のスロープでゴムチューブ滑りで夢中になる。最終日は動物園に行ってペンギンの散歩などを見て充実した日程をこなし満足して帰っていった。夜は息子と久しぶりに語り合って寝不足、Blogを書く余裕が無かった。台風のような３日間で疲れました。
翌朝はホテルの周りは小雨が降って霧が多くて樹氷は駄目かと思ったが、雪上車の発着場所に行ってみると青空が出始めた。何と憑いている事かと期待が膨らむ。雪上車の中は暖房がついているとは聞いていたが効き過ぎで暑くて汗が出るくらいだった。時速７・８kmくらいでガタゴト進んで行くとだんだん雲行きが怪しくなって見学地点は吹雪になっていた。それでも雪上車から降りて10分くらい樹氷を見学した。ガイドさんの言う事には２日前に雨が降って樹氷が全部落ちてしまったのだそうだ。前日の観光客は青い松を見に行ったみたいものだったと言う。１日半で雪が降って我々は樹氷の成長しはじめを見た事になる。この程度では北海道の山と似たようなもので私はがっかりしたが関西方面から来た人たちは感激していたので私も感激したらしい顔つきで我慢した。仙台の知人のお父様が「北海道の人がわざわざ樹氷を見に来るなんて・・・」と言っていたらしいが「宮城の樹氷は北海道でも見る事が出来ないすばらしい樹氷なのだ」と逆に説明しようと思っていたがこれでは素直に引き下がるしか無いと思った次第で・・・。
宮城へ行って来た。マイカーに乗ってフェリーで仙台へ。一度は見てみたいと思っていた宮城県蔵王の樹氷を見るためです。樹氷が出来るのはいくつかの気象条件が重ならなければできない。湿った過飽和状態の空気が樹に付着して出来る。当然の事ながら低温と強風が必要。従って観光写真に見られるような青空の中での広大な樹氷群を見る事が出来るチャンスは本当に少ない。それでも私にとってチャンスに懸ける価値がある景観なのだ。フェリーの中ではピアノとトランペットの演奏を楽しみ、映画を見て寝るとすぐ仙台に着く。
仙台に着いて１日目は大震災で被災を受けた知人と会って伊豆沼の白鳥を見て昼食をとりながら語り合った。とても元気で安心し、楽しい語らいが出来た。冬の風景は北海道の釧路のような雰囲気があった。蓮の群落が枯れたまま氷に閉じ込められて逆光に輝く景観は美しかった。
日中プラスの温度になったので３月下旬の暖かさ。冬から春へ急変して道路は雪解けでシャーベット状になったり舗装の凹みに水がたまったりしてまだ冬真っ盛りとは思えない天気だった。１月は大雪で始まり、２月は暖気で始まって本当に極端な天気の変化で戸惑ってしまう。全国的にインフルエンザの猛威が荒れ狂って注意報を超えて警報が出た。１週間で200万人を超えたという。周りは危険がいっぱいだ。
さて、久しぶりに妻と遊んでくるわ。４・５日このブログはお休みします。