長年お世話になっていた理髪店の重要な従業員が突然の自己都合による退職となった。本人が体調を崩し親も健康を害して止めざるをえなくなったらしい。理髪店のご主人もショックを隠しきれない。私も何だか路頭に迷ったようなショックに教われた。何も言わなくても従来通りに頭髪の形を作ってくれる。私より若い人たちなので死ぬまでお世話になる事が当然のように思っていた。新しく理髪店を探さなければならないのは辛い。ふと思い出した。年賀状の中に卒業生で理容師を経営している人が居た事を。ただ店の名前がヘアーデザイン「ビーナス マーズ」となっているので私のような野暮が行く所では無いような気がしていたし、女性専門のような雰囲気があった。賀状には「遊びに来てください」との添え書きが書いてあったので私の家から1kmくらいの距離にあるので都合がいい。さっそく電話してみた。「〇〇くんのところは女性専門なのですか?」男性も良いという事でそのまま出かけてみた。クラス会のような気分で思い出話をしているうちに私の頭は奇麗になった。私はめでたしめでたし。でも辞めざるをえなかった彼の気持ちを考えるとやはりショックの方が大きかった。
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