本当に久しぶりに増毛に行って来た。ボート屋さんに用事があって年内に行ってこなければならないので、天候の良い日に行こうと思いながら日程が合わなくて延びていた。日本海の荒天も一段落すると予報で行っていたので、今日がチャンスと出かけた。市内の道路は表面が融けて凍ったのでつるつるでよく滑る。今日は安全運転だな、と心に決めてのんびり注意深く車を走らせた。深川を過ぎて北竜町に入る頃からは雪が降って来た。雪の予報は出ていたので、特に気にかけずに進むと道路状態がとても悪い。まだ除雪がなされていないようなのだ。2・3日前から日本海側は50cm、60cmの大雪だったので幹線道路を優先しているのか、と勝手に想像しながら進む。前の車の後は、雪煙が上がって前が見えなくなる。車間距離をたっぷりと取って視界を確保する。15cm〜20cmの雪を蹴散らしながらハンドルを取られないように進む。4輪駆動の威力は大したものだ。通る車が少ない道なので轍がはっきりせず路肩がよくわからない。増毛に着くと海は大荒れ、風雪も強く外に出ると1分間くらいで雪だるまになる。天気予報を見間違えたかと後悔するが仕方がない。ボート屋さんは、山からパイプで取水している管の一部が凍って大型水槽に水が入ってこない、と孤軍奮闘している。平常は雪が積もってから低温になるのだが、今年は雪がないのに低温が続いて凍ったらしい。ボートの雪を降ろし、用をたして早めに帰る事にした。いつものそば屋で「ニシンソバ」を食べて増毛を後にした。帰りは道路状態はさらに悪化していて、とても走りづらく峠ではどこを走っているのか分からないくらいだった。対向車が来るとほっとしてスピードを落としすれ違う。北竜を過ぎると雪は止み、別世界のように視界がすっきりする。そのかわり路面が滑るのでカーブを曲がるのが非常に恐ろしい。時速30kmを超えると田んぼに飛び出して行きそうな感じがする。やっぱり、田んぼの横の灌漑溝に突っ込んでいる車を発見。側に立っていたおじさんに、「体は大丈夫ですか?」って聞くとニコッと笑って「大丈夫」と答えた。思わず「良かったね」と言ってから事故を起こして良かったね、というのも変だなと思いつつその場を離れた。家に着くと、無事に帰って来れて良かったとほっとした。「猛吹雪 ボートも車も 雪だるま」
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