5人で出かけた。日本海、雄冬野の港町。竿を出し、釣れても釣れなくてもボケッとして竿先を眺める。ただゆっくりと時間だけが過ぎていく。家族連れのざわめきも遠い過去から聞こえてくるようで心地よく心に響く。ウニ漁の磯舟が往来する事で現実に引き戻される。1年に1回の仲間との合宿(?)。昔、天塩川をゴムボートで下った仲間だ。共に冒険をした結束は強く今もキャンプをしている気分になっている。海を見ながらのんびりと、海の幸を食し賑やかに宴会を開く。ひなびた温泉につかり馬鹿話に花が咲く。先立った一人の仲間も心の中にしっかりと生きている。予定した民宿ではなく間違えて予約した宿になっても誰も文句を言わない。2泊なのに1泊しか予約していなかった事についても誰も係を責めたりはしない。みんな明日は我が身と知っているからだ。何が起きても笑って対処する。「いいから、いいから」それですべては解決するのだ。
コメント