スーパーで何気なく商品を見ていたら、函館の会社が作った「うにくらげ」が目に入った。昔の思い出が重なって急に懐かしくなって買ってきた。色が気味悪いほど赤くてクラゲの形もないしウニのつぶつぶも見えない。赤く鮮やかな塊。とてもじゃないがおいしそうには見えない。それでも昔の味が懐かしくて買ってきた。表示を見てびっくり。ウニもクラゲも輸入品だった。函館なのに何で輸入品なんだよ、まったく。丁寧に表示を見ないで買ってきた自分が悪いのだが、その時は「函館」の文字だけで十分だった。がっかりしたが買ってきてしまったのだから仕方がない。食べてみた。一口食べてもう完全に参った。洋菓子のように甘いのだ。こんなのおかずじゃないよ。昔の「ウニクラゲ」では無くなっていた。今はご飯のおかずまで甘くつくてあるのかと悲しくなった。残す訳にはいかず、少しずつ何日かかけて食べきった。昔の素朴なウニクラゲはどこに行ったの?私はもう絶対に買わない、と心に決めた。雪が融けて木々が活動を開始した。
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